親が変われば子供も変わる

不登校の子を持つ親は、よく聞く言葉です。

今日は、私の経験をお話ししたいと思います。

私の娘は、保育園、小学校、中学校、高校、大学で不登校の時期がありました。
嘔吐、起立性調節障害、うつ症状など身体症状も強く、親として何が出来るのかを悩みました。

でも、フリースクールでお世話になったカウンセラーの先生の
「子供には子供の人生があり、親には親の人生がある。」
この言葉によって、子供の人生の主人公は、子供自身であり、どのような人生を歩むのかを決めるのは、親ではないことに気付きました。

子供を変えるために、親が頑張らなければいけないと思っていたこと。
父親がいなくても普通に育てなければいけないと、私自身が思っていたこと。
子供の人生を背負い込んで、コントロールしようとしていたこと。
に気付いたのです。

そして、そのことは私と私の母との関係でもあったのです。
私自身が、気づき、行動を変えなければいけない問題を、娘が映し出してくれていたのです。

離婚をして就職したため、子育てでは母に助けてもらうことも多かったので、いつも母に気を使っていました。
娘の事も心配して、色々意見を言われることもありました。
違和感を感じながらも、反論せず、波風を立てないようにしていました。
私自身が、変わらなければいけない問題の一つがそこにあったのです。

私は、母に言いました。
娘の事を心配してくれるのはありがたいけれど、今は、黙って見守ってほしい。
娘も私も、自分自身の人生を歩もうとしているから。
助けが必要な時はお願いするから。

初めての反抗でした。
母は驚き、少し気分を害したようでしたが、認めてくれました。
これをきっかけに、私と母との関係が少しずつ変化を始めました。
とても、ゆっくりした歩みですが、現在も進行形です。

娘は、悩みながらも時には周囲の人々の助けを借りて、自分自身で決定して問題を解決し、人生を歩んでいます。
相談されたとき、一緒に考える事が、今の私の仕事です。

親が変われば、子供も変わる。
親も子も、自分自身の人生と向き合うこと、子供は親の鏡であるという事なのではないかと思います。

本日も最後までお読みいただきありがとうございます。