「ゲシュタルトの祈り」と「パールズを超えて」

あなたは、人間関係が煩わしいと感じていますか?

職場の気の合わない同僚、価値観を押し付けて来る親やパートナー、言う事を聞かない子供など…

私達は、職場、家族、ご近所など、様々な人間関係の中で生きています。

そして、成長の過程の中で、
他人と比較したり
他人からの評価を気にしたり
自分より他人の事を優先することが多くなってしまうことがあります。

それにより、自分を見失ってしまい、
孤独を感じ
ストレスを感じたまま生きてしまうこともあります。

私がある時期、人間不信に陥った時に出会った2編の詩をご紹介します。
ゲシュタルトの祈り」と「パールズを超えて」です。

この詩により、視点が変わり、ストレスが軽くなり、生きやすくなりました。

ゲシュタルトの祈り

私は私のために生きる。
あなたはあなたのために生きる。
私はあなたの期待に応えるために、この世に生きているわけじゃない。
そして、あなたも私の期待に応えるために、この世にいるわけじゃない。
私は私。あなたはあなた。
でも、偶然が私たちを出会わせるなら、それは素敵なことだ。
たとえ出会えなくても、それもまた同じように素晴らしいことだ。

フレデリック・パールズ

ゲシュタルトの祈り」は
ゲシュタルト療法の創始者 パールズが書いた詩です。

過去や他人に焦点を当てるのではなく、
今、自分が何をしているのか
何をしたいのかに焦点を当てて考える事が必要だというものです。

他人は他人、自分は自分と割り切って考えることが出来ると気付いた時、
今までのストレスから解放されるのではないでしょうか?

他人の人生を背負い込むことはありません。
自分の人生を歩むことが出来るのは、自分自身なのですから

今の自分、ありのままの自分でいいんだと、
自分自身を愛おしいと思うことが出来たら、
次は、あなたを受け入れてくれる人が必ず現れるのです。

パールズを超えて


ゲシュタルトの祈り」を受けて、パールズの弟子 タブスが書いた詩です。


もし、わたしはわたしのことをして
あなたはあなたのことをするだけなら 
お互いの絆も自分自身も見失う危険に立たされる。
わたしはあなたの期待にそうためにいるのではない。
でも、わたしが存在するのは、あなたがかけがえのない唯一の存在と確認するため。
そして、わたしもあなたからかけがえのない存在として確認してもらうため。 
お互いにふれあいがある時のみ、完全に自分自身になれる。 
あなたがいるからこそわたしがいる。
わたしとあなたとの出逢いは偶然ではない。
能動的に求めるから、あなたとの心のふれあいが生まれるのである。
受け身的に事の流れに身を任せるからではなく、
意図的に求めるから、心のふれあいができるのである。

ウォルター・タブス

ゲシュタルトの祈り」の返歌とも言えるものです。

2編の詩によって、私の中で世界が大きく、美しく広がりました。

自分自身を愛おしいと思うと同時に
あなたとのふれあいもまた愛おしい。

あなたは、どのように感じましたか?

本日も最後までお読みいただきありがとうございます。